クアラルンプールから南へ約140km。バスで2時間ほど走ると、歴史都市マラッカに着きます。
クアラルンプールからシンガポールへバスで南下する旅程では、「直行で抜けてしまうのは少しもったいない、どこかで一度降りてみたい」と思う方も多いはずです。その寄り道の一泊に、マラッカはちょうどいい街です。
マラッカは15世紀から東西交易の拠点として栄えた港町で、いまはジョージタウンとともにユネスコ世界遺産に登録されています。中心部は歩いて回れるほどコンパクトなので、1泊2日でも街の輪郭はしっかり掴めます。
この記事では
- クアラルンプールからマラッカへの移動
- マラッカの街歩き
- Jonker Walkの夜
- 1泊2日の楽しみ方
を実体験ベースで紹介します。
なお、この旅は最終的にシンガポールまでバスで移動しています。全体の流れは「クアラルンプールからシンガポールへバス移動|マラッカで一泊する大人旅」もあわせてご覧ください。
結論:マラッカは「寄り道」にちょうどいい
クアラルンプールからマラッカまではバスで約2時間。距離はそれほどありませんが、街の空気はクアラルンプールとはずいぶん違います。
- 小さな歴史都市
- ヨーロッパ・中国・マレー文化が混ざる街並み
- 歩いて回れるコンパクトさ
直行でシンガポールへ抜けるより、旅の密度がぐっと上がります。
マラッカ到着(Melaka Sentral)
今回のバスはMelaka Sentralというバスターミナルまででしたが、ホテルの近くに停車する便もあるようです。
ここから旧市街までは、Grabかタクシーで移動します。ターミナルの中を奥へ進むと駐車場に出て、その先がタクシー乗り場とGrab乗り場に分かれています。乗り場を間違えやすいので、案内を確かめながら進みましょう

旧市街までは、渋滞にもよりますが10〜20分ほどの距離です。
マラッカのホテル
マラッカ市内には5つ星のホテルがいくつかあります。
- Holiday Inn Melaka by IHG
- Double Tree by Hilton Melaka
- Casa del Rio Melaka
- The Majestic Malacca Hotel
- Courtyard by Marriot
- Hatten Hotel Melaka
などが候補になります。今回選んだのは、マラッカ川沿いに建つCasa del Rio Melakaです。

2010年ごろの開業で、ヨーロッパ・中華・マレーといったマラッカの多様な文化遺産をデザインに取り込んだ、地中海スタイルの建築が特徴です。客室はすべて、中庭のラグーンか、マラッカ川に面したバルコニーを備えています。今回は、川に面した部屋にしました。
旧市街のなかに泊まると、夜の散歩も、朝の街歩きも、徒歩圏で気軽に楽しめます。
Casa del Rio Melaka
Grabで向かうと、旧市街の手前で少し渋滞につかまり、Melaka Sentralからホテルまでは18分ほどでした。途中でAEONモールが見えると、東南アジアの街なのに、なんとなく親近感がわきました。

チェックインの手続きの間に、冷たいウェルカムドリンクをいただけます。7月の暑い時間帯には、ことのほかありがたく感じました。チェックインを終えて部屋へ。中庭のラグーンが南国感。

直前にマラッカでの一泊を決めたこともあり、用意できたのは最後の一室、Deluxe River Hollywood Twinでした。もっと広い部屋もあるようですが、これでも十分な広さがあります。ベッドルームの先には、マラッカ川に面したバルコニーが続きます。

バスルームはクロークと部屋からアクセスができ、バスタブ、シャワーブース、洗面台、トイレが設置されています。綺麗で清潔感がありました。
屋上にはプールもあります。海に架かる橋まで見渡せて、夕方の眺めがとてもよい場所でした。利用できる時間が決まっているので、入りたい方はチェックインのときに終了時刻を確認しておくと安心です。

マラッカ旧市街の観光スポット
マラッカ観光の中心は、マラッカ川の周辺に広がっています。川沿いの一帯には、
- オランダ広場(Dutch Square)
- Christ Church
- Stadthuys
などの歴史的建物が並びます。
15世紀から交易港として栄えたこの街には、中国・マレー・ヨーロッパの文化が混ざり合った独特の景観が残っています。特別な目的地を決めなくても、歩いているだけで雰囲気が楽しめます。
Casa del Rio Melakaを出て、Tan Kim Seng橋を渡るとオランダ広場に出ます。ロータリーの端には時計台(Tan Beng Swee Clock Tower)が立ち、その先にChrist Churchが見えます。

そこから海の方向へ、Jln Kota沿いに少し歩きます。マレーシア建築博物館や、飛行機や汽車が展示されたHistorical Vehicle Parkを抜けると、A Famosaにたどり着きます。1511年にポルトガルが築いた要塞の跡で、アジアに残る最古級のヨーロッパ建築のひとつです。その先の丘を登ると、セント・ポール教会があります。


丘の上からは、マラッカ海峡を一望できます。ここまで来たら、ぜひ登ってみてください。時間に余裕があれば、マラッカ海峡モスクまで足を延ばすのもよいでしょう。

帰りはスルタンパレスミュージアム(Melaka Sultanate Palace Museum)を横目に見ながら、オランダ広場へ戻ります。

マラッカ川沿いには、商店やレストランが軒を連ねています。建物の色づかいは、どこかマレーの文化を感じさせます。

夜はJonker Walkへ
日が暮れると、マラッカでいちばん賑やかになるのがJonker Walkです。中華街を貫く通りで、古いショップハウスが軒を連ねる歴史的なエリアです。
金曜から日曜にかけてはナイトマーケットが立ち、屋台やストリートフードで賑わいます。マレー系・中華系の食べ物が多く、私はCrab Burger(蟹肉包)を選びました。

夜の散歩には、ちょうどいい時間です。私が訪れたときは、Jonker Center Stageで飛び入りのカラオケ大会が開かれていました。通りにはバーもあり、ゆっくりお酒を楽しむこともできます。
翌日:シンガポールへ向かう
翌日は、再びバスでシンガポールへ向かいます。
このルートで最大の山場になるのが、ジョホールバルで出国し、ウッドランズでシンガポールに入国する国境通過です。流れが少し独特なので、手順は「マレーシア→シンガポール国境をバスで越える方法|ジョホールバル→ウッドランズ完全ガイド」で詳しく解説しています。
まとめ
クアラルンプールからシンガポールへ移動する場合、多くの人は
- 飛行機
- 直行バス
を選びます。たしかに速くて合理的ですが、途中でマラッカに一泊するだけで、旅の表情はずいぶん変わります。
- バスで約2時間
- 世界遺産の街
- 夜はJonker Walk
大きく遠回りするわけではありません。それでも、「ただの移動」が「小さな旅」に変わります。
マラッカに着くまでのクアラルンプール滞在は、「クアラルンプール滞在記 2025|黒バクテー・ローカルカフェ・10年前のバー」にまとめています。
移動方法そのものの比較は、「クアラルンプールからシンガポールへ移動|直行バス・飛行機・鉄道・マラッカ経由を徹底比較」で整理しています。
マラッカを抜けてシンガポールに着いたあとの過ごし方は、「シンガポール滞在記 2025|定宿・バクテー・チャンギ東側。4日間の記録」に。
そしてKL・マラッカ・シンガポールの旅全体は、「クアラルンプール・マラッカ・シンガポール|東南アジア縦断の旅、全記録」にまとめています。

