外したカウル類は、以前Ducati 1098S レストア記 Day8|インジェクターを洗う、選ぶ、換えるの作業のときにまとめて洗浄し、保護処理まで済ませてバルコニーに保管してある。エンジンは目を覚まし、ブレーキは組み直し、足まわりも一通り手を入れた。必須整備の山場は、ひとまず越えたと言っていい。
今回はアンダーカウルの交換と、前バンクまわりの熱対策。正直に言えば、半分は実用で、もう半分は自己満足である。
アンダーカウルをカーボンに交換する
ノーマルのアンダーカウルを、カーボン製のものに換えた。建前はある。サーキットを走るなら、万一エンジンオイルが漏れてもコースに撒かないよう、オイルを受けられる形状のアンダーカウルが要る。レギュレーションで求められることも多い。
……とはいえ本音を言えば、ただカーボンのアンダーカウルにしたかっただけだ。

ヤフオクで落札したのは、de LIGHT ボトムアンダーカウル カーボン。レーシングパイプには未対応の形状だが、今のところノーマルパイプのままなので、まずはこれで良い。
カウルに、怪しげなアルミテープ
ついでに、サイド・アンダーカウルには怪しげなアルミテープを貼っておいた。使ったのはかきもと商店の極厚アルミ箔テープ(厚さ0.2mm)。端はちゃんと100均のクラフトはさみを投入してギザギザに切ってある。トヨタ発祥の貼ると空力や静電気がどうこう、という例のあれだ。ビフォーアフターがないので、効果は体感上はまったくわからない。わからないが、やってある。


レギュレーターとECUを外し、バッテリーケースを清掃する
Ducati 1098S レストア記 Day12|配線を伝うオイル漏れで扱った、ジェネレーターの配線を伝ってくるエンジンオイル漏れ。その後の状態を確認するため、レギュレーターとECUを取り外した。せっかく外したのだから、バッテリーケースとエンジンまわりもまとめて清掃しておく。

外す段になって、気づいたことがある。バッテリーケースに付くリレーの取り付け部が折れていて、タイラップで留めてあったのだ。前オーナーは自分で整備をする人ではなかったから、これはおそらく、過去に整備をした店の仕事だろう——とまあ、これは軽い推測にすぎないが。今回は同じようにタイラップで留めて戻すことにする。
前バンクの熱対策を強化する
Ducati 1098系には、構造上の弱点がある。前バンクのエキゾーストパイプのすぐ横に、レギュレーターとECUが収まっているのだ。高速で風が当たっているうちはいいが、街乗りのような低速では、ここが熱にやられる。実際、この熱にかかわるリコールが国土交通省に届け出られており(リコール情報・PDF)、対策としてレギュレーター/ECU部にはアルミの遮熱板が備わっている。
その上で、もう少しだけ熱対策を盛ってみた。最先端のエアロゲル……とはいかないが、金色の遮熱テープだ。Design Engineering 010394 Reflect-A-GOLD。貼ると、無茶苦茶かっこいい。効果のほどは不明だし、測定もしない。そもそも組み上げれば外からはまったく見えなくなる場所だ。完全な自己満足の世界である。


グラスウールのテープは、断念した
熱対策をもう一段、と内側にグラスウールのテープも貼ってみた。が、これは断念した。繊維がどんどん飛んでいく。吸い込むのも、まき散らすのも気持ちのいいものではないし、環境のことも考えてやめておいた。

ゴールドテープを、ほかにも
この金色のテープ、なにしろかっこいいので、もう1ロール購入し勢いでほかにも貼った。エキパイのヒートガード、それからガソリンタンクの裏。なんだかレーサーみたいで、悪くない。ヒートガードに貼った分の効果も、ビフォーアフターを取っていないので、やはりわからない。

エキパイにサーモバンテージを巻く
どうせここまでやったのだから、と最後に手を出したのが、エキパイへのサーモバンテージだ。BILLION スーパーサーモバンテージ100を巻いていく。これが思ったより長さを食う。巻きたかったところすべてを巻ききることはできなかった。折も見て追加しようよ思う。仕上がりは、これもなんとなくカッコいい。

サーモバンテージを巻くと排気の熱がこもってガス温が上がり、エキパイそのものが早くダメになる、という話もあるようだ。が、まあ、あまり気にせずいくことにする。
黒いパーツは黒く
ついでに、少し白くなっていた黒いプラスチックのパーツも蘇らせた。使ったのはKURE(呉工業)LOOX ブラック ブライト。黒が引き締まるだけで、ぐっと美しく見える。

タイミングベルトカバーのインテーク用フィルターが、いつの間にか無くなっていた。ないものは仕方がない。エアエレメントを買ってきて、自分で作ることにした。用途としても理にかなっているし、現物に当ててみると、これが結構フィットする。

細かい作業は、気楽で楽しい
こうして並べてみると、今回やったことはどれも細かい。効果が測れないものも多い。それでも、エンジンがかからない、ブレーキが漏れる、といった切実な作業に比べると、こちらのほうがずっと気楽で、やっていて楽しい。

次は、チェーンを着ける。

