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Ducati 1098S レストア記 Day9|ブレーキ系① 取り外し

前後レーシングスタンドに載せられたDucati 1098S
目次

エンジンが生き返った。次はブレーキだ

エンジンが始動しないことが判明してから、この作業まで4ヶ月ほど空いている。

その間にハノイ滞在記 2025|西湖・旧市街・エッグコーヒー。4日間の記録へ行き、ダナン滞在記 2025|リゾートとローカルの間で、ホイアンへ半日のリゾートホテルでラウンジに沈み、香港滞在記 2025|路面電車と土鍋ご飯、自分のルートがある街で煲仔飯を探した。

そして、ついにエンジンに火を入れることができた

個人の趣味でのレストアとはそういうものだ。集中して作業が進むわけではない。旅から戻るたびに作業の続きが待っているし、作業の次は別のものがあるのは、むしろ悪くない。

今回の作業はブレーキ系の全取り外し。今後4回に分けて進める予定で、今日はその第1回。取り外しのプロセスを記録しておく。

まず、道具を揃えた

ブレーキ交換にはリアホイールを外した方が良い。ホイールナットは230N・mが指定の締め付けトルクで、ドレンボルトやオイルフィルターの経験から固まっている可能性が高く、手工具で緩めるのは現実的ではない。そして、事前予習でD-Evoさんが4mの延長パイプを使っているのを見たからだ。

D-Evoさん 4mの延長してパイプ使用の図

用意したのは2点。

ひとつは、マキタ18Vバッテリー対応のAbeden 充電式 18v インパクトレンチ 500N・mだ。延長パイプではなく素直に電動を選んだ。バッテリーは手持ちのマキタ純正が使えるので、実質的な追加出費はこれだけだ。指定締め付けトルクは230N・mなので、500N・mあれば長期放置による固着も問題ないだろう。何故Abedenかはデザインとトルクがすごいという口コミで。どれを選んでも人柱みたいなものなので、真剣に悩んでもしょうがない。ただ、Adebenのインパクトレンチは正解だった。

もうひとつは、ZKTOOL 30mm/1.2インチ 55mm/2.2インチ バイク用フロントリアホイール車軸ナットソケットツール。Ducati用に30mmと55mmが一体になったものだ。面白い。

インパクトレンチ アクスルナットソケット

フルードを先に抜く

ブレーキキャリパーを外す前に、フルードを抜いておく必要がある。フルードは塗装を侵すらしいので、慎重に扱う。

ブレーキフルードを抜き出す

使ったのはストレートのブリーダーボトルシリンジだ。まず、フルードタンクから吸い上げ、ブレーキホース・キャリパー内に残っているフルードをキャリパーのブリーダーボルトからこの段階で吸い出しておく。完全に抜き切ってから、各部の取り外しに入る。

ストレートさん ブリーダーボトル シリンジ

リア側ブレーキ

リアホイールを外す

ロックピンを外し、レーシングスタンドではなくサイドスタンドで立たせた。タイヤの摩擦を確保するためだ。インパクトレンチを当てると、あっけなく緩んだ。適切な工具があれば、難しい作業ではない。ただし、高価なナットを傷つけないために、薄い布を挟んでおくと良いだろう。布はすぐにボロボロになる。

Ducati 1098Sのロックナット AELLAのロックピンがついていた

ホイールを外したことで、スイングアームの内側が露わになった。予想どおり、かなりの汚れが溜まっている。後でまとめて綺麗にしようと思う。

スイングあーむ。汚い。 ホイールを外して洗車することがなかったのだろう

リアキャリパーを外す

キャリパーごと取り外すので、パッドが固着しているなら別だが、この段階でスライドピン類を個別に外す必要はない。ボルト2本を外せばキャリパーは抜ける。それにしても汚れがひどい。

Duati 1098S リアキャリパー かに目

リアブレーキリザーバータンクを外す

リアブレーキのリザーバータンクを外す。リザーバータンクの変色はDay4の外観点検時にすでに確認していたが、改めて状態を見ると交換前提の判断が正しかったと思う。マスターシリンダーについては、補修部品が出るかによって取り外すか決めるか、清掃のため取り外すかもしれない。

リアブレーキ リザーバータンク

フロントブレーキ

フロントマスターシリンダー・リザーバータンク

フロント側は、マスターシリンダーとリザーバータンクから取り外す。油圧クラッチのため、今回はクラッチ側も外してゆく。

ブレーキマスターシリンダー クラッチマスターシリンダー

スイッチが付いているため、外す前にスマートフォンで写真を撮っておいた。記録を残しておくと、組み付けのときに迷わない。細かい工程ほど、後になって助かる。

ブレーキ・クラッチにはスイッチがついている

左グリップの隙間について

ここで気になったことをひとつ。左グリップとハンドルバーの間に隙間がある。右側にはない。

何故か外側1センチぐらいずれている

この個体はディーラーで整備されていたものだが、ハンドルバーは社外のものに交換されている。その際の組み付け時に何かあったのか、あるいは別の理由があるのか。原因は不明だ。

フロントスタンドを追加導入した

リア側から始めたのフロントスタンドの到着を待っていたからだった。フロント側の作業性を上げるために、フロントスタンドも手配した。リアスタンドと同じくJ-TRIPのJT-1132RD、キャリパーサポート受けはのR/LセットJT-1043Aだ。

JT-1132RD

片持ちレーシングスタンドを選ぶ|10年以上眠っていたDucati 1098S のレストア記 Day3でも書いたが、J-TRIPは価格と実用性のバランスが今回の用途に合っている。フロント・リアが同じメーカーで揃うのもなんとなく美しい。

フロントホイールを外し、キャリパーを外した状態で作業できると、清掃・分解・組み付けのどれも格段にやりやすくなる。

フロントキャリパーを外す

ブレーキディスクが330mmの純正仕様なので、できるだけキャリパーがホイールに傷をつけないように、フロントアクスシャフトを抜き自由度を高めてから、左右のキャリパーを外した。フロントスタンドを使用している場合、ホイールが落ちてしまって逆にホイールに傷をつける場合があるので、ホイールに何か噛ませておくのが良いだろう。もっとも慣れれば、ホイールに自由度を与えなくてもキャリパーは外せる様になる。

フロントアクスルを緩めたところ
キャリパーボルトを緩めたところ。

残した前後ブレーキホースからフルードが漏れても良いように、また虫などが入らないように、ホースの出口はペーパータオルなどで覆ってある。写真はリア回り。

残されたブレーキホースからシミでないようにガードしておきましょう

取り外し完了

フルード抜き、リア側(ホイール・キャリパー)、フロント側(マスター・クラッチ・ホイール・キャリパー)の順で、すべて取り外した。

ブレーキキャリパーセット

剥ぎ取られた1098Sは、逆にレーシングマシンのような精悍さがある。エンジン下側には支えを入れて安定させている。作業場所は地下駐車場だ。スペースは広くないが、これで進めている。

なんだかかっこいい。Ducati 1098S

次回は、外したパーツを洗浄・清掃し、状態を確認する。Ducati 1098S レストア記 Day10|ブレーキ系② 洗浄、磨き、組み付け。そして

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