フィンエアー ビジネスクラス搭乗記|世界一周の初日、羽田のラウンジからプラハまで

フィンエアー AY62 A350-900のAirLounge

2026年7月、羽田空港。ここから、世界一周の旅が始まります。

羽田空港のフィンエアーのカウンター

アライアンスを比較して選んだ経緯は世界一周航空券の選び方|アライアンス比較と、ワンワールドを選んだ理由に、公式サイトでの発券の顛末は世界一周航空券の買い方|ワンワールド公式サイトでの予約と、発券の顛末に書きました。今回はその続き、いよいよ搭乗編です。

この記事では、羽田のラウンジ2つの使い分け、フィンエアー ビジネスクラスシート「AirLounge」、ヘルシンキでの乗り継ぎ、そして最初の目的地プラハに着くまでを記録します。フィンエアーのビジネスクラスが気になっている方、ヘルシンキ乗り継ぎに不安がある方の参考になれば幸いです。

目次

出発前の羽田|ラウンジを2つ、どう使うか

開業から1年、初めてのセンチュリオンラウンジ

いつもはJALのサクララウンジで、ビールとカレーという組み合わせでフライトに備えます。今回はその前に、2025年7月に開業したアメックスのセンチュリオンラウンジへ。サンフランシスコと香港のセンチュリオンラウンジは何度か利用したことがあるのですが、羽田はタイミングが合わず、行けずじまいでした。開業からちょうど1年、今回が初めての利用です。

場所は、サクララウンジやキャセイパシフィック、デルタ航空のラウンジと同じ一角にあります。香港のような明るい外観ではなく、落ち着いた構え。高級感がある、と言えばそうですし、周囲のラウンジの雰囲気に合わせてあるようにも見えます。

センチュリオンラウンジの所在階を示す看板
センチュリオンラウンジの入り口外観

ビュッフェには、両側から同じものが取れる配置になっています。そして、カレーもありました。それも、宮崎のブランド和牛・尾崎牛のカレーです。JALのカレーとどちらが好みかは、ご自身の舌で確かめるのが良いと思います。

センチュリオンラウンジのビュッフェに並ぶ軽食
センチュリオンラウンジの尾崎牛カレー

寿司バーとカクテルバー、明暗

羽田のセンチュリオンラウンジの看板は、板前が握る寿司だそうです。早速スパークリングワインと共にいただいたのですが、味は期待を下回りました。カウンターの中の空気にも締まりがなく、その緩さがそのまま握りに出ているように感じられて、これは残念でした。

センチュリオンラウンジでのスパークリングワインと寿司と軽食

一方で、寿司バーの背中合わせにあるバーカウンターは対照的でした。バーテンダーさんは明らかにプライドを持って仕事をされていて、何杯も頂いちゃいました。九重みりんを使ったシグネチャーカクテル「ブルーバード」が印象に残っています。「青・蒼」繋がりです。

センチュリオンラウンジ シグネチャーカクテル、ブルーバード
センチュリオンラウンジのカクテルメニュー

センチュリオンラウンジは、カクテルバーとして楽しむのが良いようです。そう理解して、お腹が空いていたので、カレーを食べにサクララウンジへ移動しました。ビールとカレーを楽しんでいるうちに、搭乗の時間です。

JALサクララウンジでビールとカレー

ファースト・ビジネスクラスのラウンジに加えてセンチュリオンラウンジも使える場合、おすすめは「先にサクララウンジで食事、その後センチュリオンラウンジでお酒」の順番。逆に回った私の結論です。

センチュリオンラウンジのバーカウンター スパークリングワインと

サクラ・センチュリオン・キャセイ、羽田ラウンジの現在地

ついでに、羽田のラウンジ事情を少し。サクララウンジは最近混んでいて、コスト削減も進んでいる印象です。それでも、ビールとカレーを楽しむ場所としては変わらず信頼しています。

センチュリオンラウンジは、聞けば最近シャンパンの提供がなくなったのだとか。たしかに、この日いただいた泡もスパークリングワインでした。アジア圏のカード年会費は決して安くないので、それに見合う体験は保っていてほしいところです。

そして、以前の旅で何度か使ったキャセイパシフィックのラウンジは、人が少なくて快適な上に、内容も思いのほか充実しています。あの担々麺の話は、香港・高雄・台北|キャセイの担々麺でつなぐ、2025年新春の旅に書きました。

フィンエアー ビジネスクラス|AY62でヘルシンキへ

搭乗するのはフィンエアーAY62便、機材はエアバスA350-900です。羽田を21時50分に出て、ヘルシンキに早朝4時40分に着く夜行便です。

リクライニングしない「AirLounge」

このビジネスクラスのシート「AirLounge」は、なんとリクライニングしません。初めて話を聞いた時はよくわかりませんでした。

AirLoungeシート全景
AirLoungeシートのリクライニングしない背もたれ
AirLoungeシートのモニター
AirLoungeシート並び

スペース全体が繭のようで、小物入れの蓋まで同じファブリックで覆われているため、囲まれ感がとても高い。

AirLoungeシートの小物入れ ヘッドセットなどが格納されています
AirLoungeシートの小物入れを閉じたところ

リクライニングしないということは、離陸や着陸、食事のたびに背もたれを戻す必要もないということです。ずりずりと上に上がって、そのままテーブルにつく。この怠惰な感じは、リクライニングするシートでは味わえません。

足元は、少し細めのトンネルに足を突っ込む形。そこだけ写真に撮ると、なんだかレーシングカーのサイドポンツーンのようです。

AirLoungeシートの足を入れるところ 

ウェルカムドリンクはシャンパンをいただきました(泡好きなのです)。普通のグラスに、たっぷり注いでくれます。モニターには、このフライトの食事・睡眠の時間などの行動予定が映し出されていました。ちなみに、フィンエアー名物だというブルーベリージュースは、完全にレーダーの範囲外でした。アルコールばかり飲んでいたからです。次に乗る機会があれば、試してみます。

フィンエアーのウェルカムドリンク
モニターに表示されたフライトの行動予定

実用面では、Qi(ワイヤレス)充電が使えました(夜の写真ですみません)。ケーブルを探さずに済むのは、思いのほか便利です。一方、機内Wi-Fiは無料で使えるはずだったのですが、なぜか接続できませんでした。深夜便なので、なくても良いですが。
アメニティポーチはマリメッコでした。

Qi(ワイヤレス)充電の表示。
Wifiが使えなかった

一食目のディナー|サーモンと赤ワイン、フィンランドの黒パン

一食目のメニューはこうでした。

前菜

  • ローストビーフのタルタル マッシュルームとディル添え
  • 鱈とポテトのブランダードフラン フォンドボーとトリュフクリーム コンテチーズ クルトン

メイン(一つ選ぶ)

  • 黒豚と玉ねぎのおろしポン酢 きのこ 揚げ豆腐 ご飯と野菜
  • サーモンのアーモンドクルート焼 赤ワインハーブソース ポテトと野菜
  • 大豆団子と里芋饅頭の根菜煮 ご飯 ごま風味
フィンエアー ビジネスクラス 一食目のディナー

羽田でカレーとアルコールを楽しんだ後ですが、ディナーもしっかりいただきました。メインは、日本発なので魚を選択。と言ってもサーモンですが。合わせて赤ワインを何杯か。そして、一緒に出てきたフィンランドの黒パン(Salonen saaristolaisnappi)がおいしかった。

サーモンのアーモンドクルート焼 赤ワインハーブソース ポテトと野菜

北極の上で目が覚める

食事の後は睡眠タイムです。掛け布団などの寝具は、最初から席に一式セットされていました。CAがベッドを整えてくれるようなサービスは、特にありませんでした。

最初から毛布などがセットになっている

ふと目が覚めてフライトマップを見ると、機体はなんと北極の上を飛んでいました。ウクライナ・ロシア戦争下でロシア上空を飛べないため、大きく遠回りをしているのです。窓際の席だったらシェードを上げて、ずっと外を見ていたら、オーロラが見えたのでしょうか。ちなみに、北極ルートを飛んだ記念として、フィンエアーから証明書をもらいました。

北極上空にいるのを示すフライトマップ画面
北極ルート飛行証明書

北極通過の時点で、残りは3時間半。もう少しすると朝食の時間です。

ベッドの上で朝食を

朝食は、卵料理にグリルした野菜、ハムとチーズ、果物とヨーグルト。よくあるコンチネンタルブレックファストという趣で、可もなく不可もなく、といったところです。そして、朝からビールです。

フィンエアー ビジネスクラス 朝食

AirLoungeはリクライニングしない代わりに、いわば「背もたれのある大きなベッド」。なので朝食は、起き上がってベッドの上で食べている感覚になります。これはこれで面白い体験でした。ベッドにする時は、シート横にあるレバーを使って手動で閉じれば完成です。

AirLoungeシートをベッドにする方法

ヘルシンキ乗り継ぎ|入国審査と、2時間の過ごし方

トランジット地点のヘルシンキ空港に到着しました。

ヘルシンキについたフィンエアー機体

乗り継ぎ時間は約2時間。ヘルシンキ空港内の移動はとても快適です。案内は英語表記がメインですが、日本語(韓国語・中国語も)もあるので不安はありません。

ヘルシンキ空港の案内表示
ヘルシンキ空港のコンコース

ラウンジへ向かう道中には、ピザの自動販売機がありました。筐体には「Fizza」の文字。フィンランドだから、PizzaではなくFizzaなのでしょうか。おいしいのでしょうか。

Fizzaのピザ自動販売機

ムーミンの売店があります。その先には、一年中営業しているクリスマスショップもありました。

ムーミンの売店
クリスマスグッズの売店

入国審査はヘルシンキ、荷物はプラハまでスルー

ここからシェンゲン協定域内に入るため、入国審査(パスポートコントロール)はヘルシンキで受けます。人が少なかったせいか、あっという間に完了しました。

羽田で預けた荷物は、プラハまでスルーです。ヘルシンキで一度受け取る必要はありません。税関は、荷物を受け取るプラハ側です。

フィンエアーラウンジで、ビールのテイスティング

そして、フィンエアーのラウンジへ。シンプルなデザインですね。北欧デザインのテイストなのでしょうか?

Finnair Loungeへのエスカレーター
Finnair Loungeの外観

アルコールとスナックが揃っています。お米を包んで焼いたパイのような一品は、フィンランド名物のカレリアパイ(karjalanpiirakka)でした。甘くないのが良かった。おつまみと共にビールのテイスティングを楽しみながら、次の便を待ちました。

Finnair Loungeのビールサーバー
Finnair Loungeでビールとカレリアパイ

プラハへ|ヨーロッパの「ビジネスクラス」

最初の目的地プラハへは、フィンエアーAY1221便、機材はエアバスA320です。

ヨーロッパの域内線ではおなじみのスタイルなのですが、このビジネスクラス、シートはエコノミーと同じ3席並びで、真ん中を空けて2人で使います。隣が空いている分、快適と言えば快適ですが、シートそのもののクオリティはそれなりです。

A320のビジネスクラス

アラカルトで食事をオーダーすることもできますが、ビジネスクラスにはきちんと食事が付いてきます。そして、朝からビールです。前便で朝食、ラウンジで軽く食べ、そしてこの便で朝食です。お腹いっぱいですね。ここにも、ラウンジで見かけたカレリアパイが。

EU域内線 ビジネスクラス有料メニュー
EU域内線 ビジネスクラス機内食 スパークリングワインと

それよりも驚いたのは、スパークリングワインが小瓶で付いてきたこと。これは初めての経験でした。完全な小瓶ではなく、中瓶でしょうか。何本いただいたかは、内緒です。

EU域内線 ビジネスクラス スパークリングワインの中瓶

プラハ着|荷物を受け取るだけ

プラハの空港でのA320

念願のプラハに到着しました。入国審査はヘルシンキで済んでいるので、ここでは荷物を受け取り税関審査です。

プラハ空港の案内板
プラハ空港の到着通路

通路を歩いているとビールに関する広告がちらほらあります。「ビールの国に来た」と感じますね。楽しみです。

ビール(ピルスナー ウィルケル)の宣伝 「Taste of CZECH」
ビール(ピルスナー ウィルケル)の宣伝 「The world's best beer tour」

その途中、なぜかフォーミュラカー風の筐体でプレイステーションを遊べる有料のゲーム機を見かけました。よく見ると、リアタイヤがあらぬ方向を向いています。これでは、まっすぐ走りませんね。

フォーミュラカー風のゲーム筐体

世界一周の一便目を終えて

世界一周航空券の選び方|アライアンス比較と、ワンワールドを選んだ理由で、航空会社選びの判断軸のひとつに「乗りたい航空会社があるか」を挙げました。その最初の答え合わせが、このAirLoungeでした。

結論を言えば、ソファとしては当たり、ベッドとしては課題あり、です。名前の通り、ラウンジのソファのような席。背もたれは倒れませんが、長時間だらだら、まったり過ごすには実に良い。一方で、疲れを取るベッドとしては難しいのかもしれません。背もたれの立ち上がりと枕の位置関係が悩ましく、背の高い人はなおさらだと思います。

AirLoungeが向く人・向かない人

  • 向いている人:ソファのようにだらだら、まったり過ごしたい人。離着陸や食事のたびの背もたれ操作から解放されたい人
  • 課題が残る人:ベッドでしっかり眠って、疲れを取りたい人
  • 特に注意:背の高い人。背もたれの立ち上がりと枕の位置関係が悩ましくなります

まとめ|羽田からプラハまでの実務情報

項目内容
搭乗便フィンエアー AY62(羽田→ヘルシンキ、A350-900)/AY1221(ヘルシンキ→プラハ、A320)
搭乗クラスビジネスクラス(ワンワールド世界一周航空券)
飛行時間羽田→ヘルシンキ 約13時間(AY62 羽田21:50発→翌4:40着)/ヘルシンキ→プラハ 約2時間(AY1221 6:45発→7:55着)
乗り継ぎヘルシンキで約2時間
入国審査ヘルシンキ(シェンゲン入域)
税関プラハ(荷物受け取り後)
荷物羽田からプラハまでスルー。ヘルシンキでの受け取り不要
羽田のラウンジサクララウンジ+センチュリオンラウンジ(2025年7月開業)
ヘルシンキのラウンジフィンエアーラウンジ

プラハの空港から先の話は、次回以降で。

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