Day9「ブレーキ系① 取り外し」の続きだ。前後のキャリパー、マスターシリンダー、ホイールをすべて外した。実はステップとペダル類も外している。今回はそれらを清掃し、新品パーツを含めて組み上げ、フルードを入れるところまでを記録する。
バスルームで丸洗いする
外したキャリパーは、かなりの汚れだった。ネット上には「一緒にお風呂に入る」という記事も見かけたので、実行してみた。一緒にバスタブに浸かることはなかったが、バスルームにキャリパーを持ち込み、お湯とブラシで洗浄することにした。
お湯を使えるので、なかなか綺麗になる。

ただし、この方法はおすすめしない。キャリパーに着いていた汚れやグリスがバスルームの床のシボや模様に入り込み、なかなか取れない。二度手間どころか、後始末の方が大変だった。最初から汚れてもかまわない場所でやるべきだ。
ピストンを抜く
外側がある程度綺麗になったところで、キャリパーの分解に入る。
リアキャリパーはパッドピンとパッドを外したあと、ピストン抜きに進んだ。ピストンツールでは取れなかったが、電動の空気入れを繋いで圧をかけると、あっさり押し出せた。この使い方はおすすめだ。

フロントキャリパーは話が違った。まったく動く気配がない。そこで、すでに外してあったマスターシリンダーを繋ぎ、水圧で押し出す方法を取った。分解整備が前提なので、フルードの代わりに水を使っても、完全に乾燥させれば問題ない。同じ状況で詰まっている人には、試してみる価値がある方法だ。

パーツクリーナーで仕上げる
お湯で荒洗いしたあと、パーツクリーナーやフィルタークリーナーで洗浄を続けた。内部までかなり綺麗な状態になった。

ピカールで磨き、重さで選別する
抜いたピストンをピカールでやさしく磨いた。清掃後、ピストンの重さを計測し、左右でできるだけ揃うよう選別した。差は0.1g程度だったが、一応記録として残しておく。

マスターシリンダーとレバー類をグリスアップする
ブレーキレバーとクラッチレバーの可動部分を外し、清掃してグリスアップした。本来はマスターシリンダー内部も分解整備したかったが、リペアパーツの手配が間に合わなかったため、今回は可動部の清掃とグリスアップにとどめた。これは後工程の課題として残る。

そして、変色して黄色になっていたリザーバータンクはクリアスモークの新品を用意した。


キャリパーを組みあげる
各部が綺麗になったところで、組み付けに入る。使用したパーツは以下の通りだ。
- フロントキャリパー用シールキット:ブレンボ純正 120279961
- リアキャリパー用オイルシールキット:ホンダ純正 06452-MAK-003
- リアブレーキパッド:デイトナ ゴールデンパッド(王道の選択)
純正のブレンボM4フロントキャリパーに対応したシールキットについて、ネットではホンダ-ブレンボ純正34mmのものが使えるとあり、今後のことを考えブレンボのシールと、ホンダのシールを揃えてみたが、結果ホンダのものは使用できなかったので、注意が必要だ。同じ34mmでも微妙に違う。純正のシールキットを入手したのは、SPIRAL SPINNERさん。対応状況の確認の問い合わせにもすごく丁寧に対応してもらえた。
リアキャリパー用のシールキットは、こちらもネット情報であるがホンダ純正が使えるとより確からしい。そこで、こちらはブレンボ純正は入手せず。情報通り問題なく利用できた。
組み付けのため、必要があるのかないのかは不明だが、オイルシール・ダストシールをブレーキフルードに一晩つけておいた。

フロントキャリパーのオイルシールの断面は長方形になっているので、裏表を機にする必要がないようだ。そして、ダストシールを取り付けるときは、先にシリンダーの中に入れておいて、どちらかの手の指で一方を溝に入れて押さえ、もう一方の手の指でゆっくり取り出すように引くとパチンとはまる。

リアキャリパーは先行して組み上げる。新品のパッドピンにシリコングリスを薄く塗り、ブレーキパッドを装着した状態にしておく。もちろんブレーキパッドのベースには、パッドグリスを塗布してある。

本体に戻し、フルードを入れ、エア抜きをする
組み上げたキャリパーを車体に戻していく。ブレーキホースも取り回しを確認しながら清掃し、フロント・リアともに順番に組み付けた。ブレーキホース類は必要なトルクで締め付けたが、フロントフォークやスイングアームへの取り付けは仮の状態にしてある。後で気がついたのだが、フロントのキャリパーを繋ぐブレーキホースはフロントフェンダーに留まる構造になっている。写真を見返してある程度の角度を出しておいたのだが、ずれていて留まらなかった。

準備したブレーキフルードはCCI ゴールデンクルーザー ブレーキフルード DOT 5.1だ。

「キャリパー側からフルードを入れるとエア抜きが楽になる」という記事を参考にしたが、私の場合はまったく入っていかなかった。それどころか、ブレーキフルードをぶちまけてしまい掃除が大変だった。仕方なく、リザーバータンク側からシリンジで引き込む方法に切り替えた。

フロントホイールがまだ付いていない状態なので、エア抜き中にピストンが飛び出さないよう対策が必要だった。キャリパーに工具を噛ませ、タイラップで固定するという荒技で対応した。我ながら強引だが、これで問題なくエア抜きを完了できた。ブレーキレバーとクラッチレバーをニギニギしながら、気泡が出なくなるまで繰り返した。
ん? 漏れてる?
エア抜きが完了し、念の為一晩放置。どこかからフルードが滲んでいるようだ。

原因の特定と対処は次回。

