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Ducati 1098S レストア記 Day11|ブレーキ系③ シール、ブリーダーボルト、青のパッド、そして

Ducati 1098S ブレーキキャリパー 漏れてる

ブレーキを組み上げ、エア抜きが終わって一晩放置して発見したもの——それはどこかからブレーキフルードが漏れている。 今回はその顛末だ。

目次

漏れていた

念のため、段ボールを敷いておいてよかった。

よく観察してみると、キャリパーの表面よりも、内側の方が湿っているように見える。ピストンをうまく組めなかったのだろうか。中でも怪しいのは2つのピストンだ。

そして、一つの疑念が頭をよぎった。

シールをブレーキフルードに漬け込んでおいたとき、前後キャリパーのシールを区別せず、ひとつの容器にまとめて入れていた。Ducati 1098S レストア記 Day10|ブレーキ系② 洗浄、磨き、組み付け。そしてで書いたように、フロントはブレンボ純正(120279961)、リアはホンダ純正(06452-MAK-003)で、品番も厚みも違う。それなのに、組み付け時に前後を取り違えた可能性がある。

シール ブレーキフルード 漬け込み

つまり、また全部分解して確認し直す必要があるということだ。

2度目の組み直し:前後キャリパーのシールの違いがあった

2回目の分解は、汚れも固着もない状態だから、あっという間に終わる。

シールの厚みを慎重に確認しながら、今度はブレンボ純正シールに付属していたグリスを使って組み直す。「純正に付いてくるんだから間違いないだろう」という判断だった。

エア抜きのために工具を挟み込む方法も、少し変わってきた。最初に使っていたものから、厚みのあるモンキーレンチとプライヤーへ。落ちないように、タイラップで固定しておく。何度も同じ作業をしていると、自然と道具の運用が改善されていく。

ブレンボ ブレーキキャリパー プライヤー モンキーレンチ 挟む

そしてフルードを入れて、エア抜きを始めた。

また、漏れる。

Ducati 1098S ブレーキキャリパー フルード漏れ 2回目

何かがおかしい。

付属グリス犯人説

ふと、以前読んだ記事の記憶が蘇った。

「ブレンボのシールに付属していたグリスを使ったら、漏れた」——確か、そんな内容の記事を見た覚えがある。「ブレンボ グリス 漏れ」なんかで検索してみてほしい。

1回目の組み上げには何も考えずシリコングリスを使い、2回目はブレンボ付属のグリスを使ってみた。「試してみたい」、それだけだったが、それが裏目に出た可能性がある。

3度目の組み直し:内側の漏れは止まった

3度目の分解に突入するしかない。もうすっかり慣れたものだ。今回はシリコングリスを塗布して、丁寧に組み直す。

ここで一つ、小さな教訓を書き残しておく。

3度の分解で、銅ワッシャーをかなり消費した。バンジョーボルトの締結部に挟まる、薄い銅のワッシャーだ。一度使うと潰れて密着し、再使用すると漏れの原因になる。多めに買っておいて本当によかった。同じことをやろうとしている人は、必ず予備を多めに用意しておくべきだ。

銅ワッシャー シリコングリス

シリコングリスで組み直したキャリパーは、2日間放置しても漏れる気配がない。余計なことをせず、シリコングリスを使っておけばよかったのだ。

Ducati 1098S 組み上げ3回目

よし、これで安心して旅に出かけられる。

そう——これからクアラルンプール、マラッカ、シンガポールへ向かうのだ。バイクは地下駐車場に置いたまま、しばらく不在にする。

旅の中身はクアラルンプール・マラッカ・シンガポール|東南アジア縦断の旅、全記録に書いた通りだが、その間すっかりブレーキのことなど忘れていた。

4度目の組み直し:帰ってきたら、また漏れていた——今度は外側から

旅から戻り、地下駐車場に確認に行くと——

また漏れていた。

Ducati 1098S ブレーキキャリパー フルード漏れ 3度目

ただし、今度はすこし様子が違う。外側から滲んでいるように見える。

写真ではわかりにくいが、よく観察すると、ブリーダーボルトのあたりが疑わしい。トルクレンチで規定通りに締めたつもりだが、強く締めすぎたのかもしれない。

Ducati 1098S キャリパー ブリーダーボルト

念のため、フロントだけでなくマスター側を含めて、ブリーダーボルトを全数新品に交換した。

その後は、漏れない。

ようやくブレーキキャリパーの分解整備とセットアップが完了だ。細かい気泡がブレーキラインの中に残ることがあるというので、仕上げとしてブリーダーの近くに空気が集まる位置でキャリパーを固定し、日を空けてエア抜きを丁寧に行っておいた。

Ducati 1098S ブレーキキャリパー エア抜き

ENDLESSのブレーキパッド——青という選択

エア抜きが完了したところで、新調したフロントブレーキパッドを投入した。選んだのはENDLESS SUPER HYBRID/SINTERED EMP033

Ducati 1098S エンドレス ブレーキパッド

正直に書くと、このパッドを使ったことはない。ネットを探してもインプレ情報はほとんど出てこない。それでも選んだ理由は二つある。

ひとつは、いつかサーキットを走るかもしれない、という想定。ENDLESSというブランドへの個人的な信頼。もうひとつは——青いパッドが、Garage Bluらしい選択だと思ったからだ。

純正の1万キロ走行後パッドと並べて比較してみると、面白い違いがあった。

Ducati 1098S エンドレス 純正 ブレーキパッド 比較1

ENDLESSの方が、ベースがやや厚く見える。ブレンボはベースに面取りがしてあるが(もしかすると使用中に削れた?)、エンドレスにはない。この面取りの違いはタッチに影響するかもしれない、と感じた。

パッドの構造も違う。ENDLESSは一ひとつのブロック、ブレンボはふたつのブロックに分かれている。パッドの冷却に違いがありそうだ。この違いがベースの厚さにも影響しているのだろうか?

Ducati 1098S エンドレス 純正 ブレーキパッド 比較2

実走インプレは、いつかサーキットで試したときに追記したい。

ステップ類も清掃とグリスアップ完了

フロントのブレーキ・クラッチのマスターシリンダー・レバーを取り外して清掃・グリスアップしてたということは書いたが、同時に左右ステップを外して清掃・グリスアップをしておいた。写真は清掃前のものだ。

経年変化で黒の酸化被膜に白サビが出ているが、どのように処理するかはおいおい考えることとした。今は動くようにすることが先決だ。これ以上進行しないように、綺麗に磨いて表面にシリコングリスを塗布しておく。

ブレーキ周り、ひとまず完了——だが

時系列が前後するが新しいタイヤが入ったフロントホイールが収まり、エンドレスの青いパッドがキャリパーの奥に見える。少しマシンが生き返ったように見えるから不思議だ。

Ducati 1098S 完成後のブレーキキャリパー

これで、ブレーキ周りはひとまず完了。
しかし、近づいてもう一度よく見ると——

Ducati 1098S ジェネレーターからの配線からエンジンオイルが漏れる

ん、なんか漏れてる?

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